2005年 07月 14日
心の余裕
同じ様に、物流の順路が変わり、かつて栄えていた商店街に人の姿もまばらになり、締め切ったシャッターばかりが目に付くのも心が痛む。その裏通りは更に激しく様変わりし、建物が取り壊され平地になるまで見届ければ、寂しささえも現れることをためらう。
かように、何故に心が痛み寂しさを味わうのであろうか。あって欲しいと望むもの、それが大きく変わり果て、期待外れた時に失望し落胆するが、そればかりでは生きて行けないから、元の心を取り戻す手段かと思ったりする。
人の別離も寂しきもの。会うは別れの始まりゆえ、いずれ誰でも別離の寂しさを味わう運命にあるが、それを味わうことで次の行動が再開することになるから、寂しさは未来のエネルギー源かも知れない。そう考えれば、寂しさを味わうことに感謝する、心の余裕も生まれよう。
旅先の 雨は心を うつにする