2010年 09月 20日
船頭多くして
こう言われて心配する人が居る。その人は、船頭が多くて進路が決まらず、互いに自己主張を繰り返すうちに、皆の乗った船が丘に乗り上げてしまう状況を想像しているに違いない。
それとは逆に喜ぶ人がある。その人は、同じ船に力のある船頭が多く集まった所為で、普通は行けない丘にまで船が進む状況を想像しているのであろう。
どちらが正しい解釈か。従来は心配する人の理解が正しいとされていたが、最近では喜ぶ人の理解も許されている。
ところで、その船に船頭が一人も居ない場合はどうであろうか。海が穏やかな時には皆で酒盛りしながら祭り気分で海上を進むが、時化で荒れれば皆が慌てて船は沈没する。
その船が日本であれば船頭の一人は首相であり、それが組織であれば船頭の一人は社長になるだろう。
その船が山に登るか、まともに海上を進むか、さては沈没するのか、同じ船に乗る人は良く見極めて行動する必要がある。
チッチッチ 虫の音ばかり 誘い来て