2010年 06月 30日
東雲の頃
東雲は、日本の古語で夜明け前の茜色に染まった空のことを言うそうである。言われてみれば、漢字は頷けるものの読み方が納得出来ない。それは、古語を使う習慣が我ら日本人から失せて久しいからであろう。
ところが、昔から慣れ親しむ地元の人は違うものだ。読めて当然であり、間違って「トウウン」などと読もうものなら、素養の無い人と思われる。そんな時には、知った顔をしないで地元の人に聞くが良い。
「沼波町、何と読みますか」
ノナミチョウと読めるのは、彦根の方くらいであろう。この読み方も、一度聞いた程度では直ぐに忘れる。何度も繰り返さなければ、疲れた脳は覚えてくれないから、困ったものだ。
東雲の 弱き光に 鳩起きて