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白髪の旅ガラス

心の時代

 国民総生産の数字を上げたところで、国民皆が幸せとは限りません。多分、国民総生産の数字が上がれば、一部の人が贅沢するのに都合が良く、エネルギーや資源を多量に使い、ニーズに見合った製品や期待しない製品を地球上に生み出し、地球環境の悪化を加速することになるのです。

 これでは、何の為に命を磨り減らして物を生産するのか判りません。そもそも、国民は総生産量を求めるのではなく、幸福を求めて生きているのですから、目標設定が誤っています。つまり、国民総生産を追うのは、手段を目的にした本末転倒の典型的な例でしょう。

 それは、国を導く方針と目標との整合性を検証する内部監査機能が無いのか、有っても機能していないことが原因です。また、その方針に国民の幸せを追求することはあるものの、どの視点から幸せにするのか、目標を設定する枠組みが曖昧なことも一因でしょう。

 小国ブータンを参考にして、国民幸福度を上げる理念を掲げ、それを実現する行動指針に森林、水、食料、燃料などの生活環境を確保し、家族と語る時間の長さ、家族と一緒の食事や野山に出掛ける散策回数、友人と夜通し語る機会など、これら心の満足度を推し量る「心の時代」こそ、多くの人が望むものかと考えます。

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その数字 何の為にと 疑って
by tabigarasu-iso | 2010-04-16 00:06 | コンサルサービス | Comments(0)