2010年 04月 16日
心の時代
これでは、何の為に命を磨り減らして物を生産するのか判りません。そもそも、国民は総生産量を求めるのではなく、幸福を求めて生きているのですから、目標設定が誤っています。つまり、国民総生産を追うのは、手段を目的にした本末転倒の典型的な例でしょう。
それは、国を導く方針と目標との整合性を検証する内部監査機能が無いのか、有っても機能していないことが原因です。また、その方針に国民の幸せを追求することはあるものの、どの視点から幸せにするのか、目標を設定する枠組みが曖昧なことも一因でしょう。
小国ブータンを参考にして、国民幸福度を上げる理念を掲げ、それを実現する行動指針に森林、水、食料、燃料などの生活環境を確保し、家族と語る時間の長さ、家族と一緒の食事や野山に出掛ける散策回数、友人と夜通し語る機会など、これら心の満足度を推し量る「心の時代」こそ、多くの人が望むものかと考えます。
その数字 何の為にと 疑って