2009年 12月 31日
牛の呟き納め
それには、心に浮かぶ思いを抑え込むことなく表に出してあげるのが最も効果的です。けれど、そのまま表に出しては、多くの方に迷惑を掛けることになりますから、そうならないよう随筆を思わせる書き方ながら物語に組み直す作業に励んでまいりました。
すると時間が嘘のように流れ、片道四時間の新幹線に座ったまま苦にもなりません。こうして丑年の一年間も瞬く間に過ぎ、明日からは寅年になろうとしていますが、世の中に静寂が訪れない限り、世情に敏感なカラスの心は反応して呟くことでしょう。
今年の干支にちなんで日々の出来事を反芻しながら、数えてみれば二百六十話も呟きました。来年の寅年は何話呟くことになりますやら。旅ガラス、一年を牽引した牛に感謝し、虎に飛躍の期待を込めて本年の呟き納めとします。
牛が去り 虎に替われば おめでとう