2009年 12月 27日
財布の中身
期末が年末の組織では毎月が決算になりますから、売上と経費の時間管理が求められることでしょう。それもパソコンが普及していますから、入力の手さえ抜かなければ難しいことではありません。けれど、盆暮れの清算を長いこと慣習にしてきた組織では、どうも馴染まないようです。
そこで案件毎の収支を毎月算出する強制的な指導が必要になるでしょう。既に実行している組織も多いことでしょうが、売上を追う余り経費の処理を後回しにする組織では、売上から材料費、光熱費、それに旅費や外注費などの直接経費を引いて、月毎の粗利を明確にしなければなりません。
こんな当たり前のこと、組織が小さな段階では必要に迫られて実行します。けれど、組織が大きくなり案件が増えるに従い、売上集計が先行して経費のまとめが遅れ出すのは、組織の構成員が歯車の役に徹底し、自分が組織を運営する自立した細胞であることを忘れるからでしょう。それを防ぐには、個人、部門別、組織全体へと積み上げる収支のリアルタイム化制度の導入かも知れません。
赤黒の 判別揺れる 決算期