2009年 10月 30日
静か過ぎる夜
こうした静けさの中でも、良く耳を澄ませば、稼働するパソコンの熱を冷ますファンの音に気付く。パソコンを閉じてノートに鉛筆で書けばファンの音は消えるが、鉛筆が紙の上を走る音は残る。それも止めれば、本物の静寂が訪れるだろうが、この感動を後から思い起こすことは難しいから、鉛筆の音だけは残す。
やがて、それが気にならなくなる頃、遠くの寝息が気になり始める。そちらに神経が向けば、ますます気になり鼻を摘んでやりたくなった。そこで足を忍ばせ近くに寄れば、顔中が鼻の愛犬の寝息と判り、摘むところが見付からないから諦めて戻る。
こうして、静か過ぎる夜も何かが気になり出せば、それが頭の中を駆け巡り穏やかな気持では居られない。静か過ぎてもこうだから、傍若無人の話し声や笑い声が絶えない騒音の著しい環境であれば、どんなに暮らし難いことであろう。
静けさよ 気になる騒音 見付け出し