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白髪の旅ガラス

睡魔に襲われ

 暑い夜を幾夜も過ごしていると、良く寝たつもりで何となく寝不足気味になる。

 期限の迫った用事でなかった所為か、良い加減に眠りなさいと脳から指令が下りて瞼が重たい。

気が付けば涎など垂れ流して居眠り、慌てて手の甲で涎を拭いて、量の多さに周囲を見渡す。

 誰も居る筈のない自宅でも、こうした反射行為が抜けない社会的な動物とは悲しいものである。


 明り消し 虫の鳴く声 聴いてみる 

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-25 09:30 | 随筆 | Comments(0)

全体を冷やす

 エアコンを稼働させると電気が多量に必要になる。それでも熱中症に罹ってはいけないから、エアコンを稼働させた部屋に集まって人は節電生活するのだが。


全身が毛で被われた猫は、人が好む冷房の良く効いた部屋は好まないようである。また、一人でないと集中することが出来ない作業もあるから、別の部屋でエアコンを稼働させることも必要だ。


なら、家全体を冷やしたらどうだろう。全てのガラス窓を閉じ、各部屋のドアを開け放ち、二階にあるエアコンを稼働させる。すると、一部屋を冷房するより多少時間は掛かるが、冷気は二階から一階へと流れ、やがて家全体が適温に。


これも、数え切れない部屋がある家には向かない方法だが、たかが数部屋しかない我が家では、移動の度に部屋のエアコンを入り切りする電気の浪費は止め、家全体の冷房を試みることにした。


夏下冬上 二階の冷気 下冷やす

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-24 11:38 | 随筆 | Comments(0)

約束は守る

 早朝、縄張りを荒らす他所の猫が気になり、ドアの前で開けてくれと鳴くトラ猫に向け、用事が済んだら散歩に連れて行くから待っていなさいと約束したものの開いた新聞に夢中になり、暫くしてトラ猫との約束を想い出しました。


 さて、何処に隠れているのか探してみれば、壁に立て掛けた炬燵の足に頭を載せて、こちらを見ながら近寄る気配はありません。約束を守らなかった自責の念に駆られ、好物のチュルチュルをあげようと、名を呼びましたが応答しない。


 そのままにしては、再び約束を破ることになりますから、トラ猫の皿にチュルチュルを絞り出し、好きな時に食べなさいと伝えました。耳が良く聞こえ、鼻も犬に勝る猫のことですから、気分を変えて食べに来る筈です。


 案の定、知らん顔で眠った振りをしていたトラ猫は音も立てずに近寄り、これは堪らんと皿を嘗め回してから、観察する人間を見上げて幾らか強く鳴きました。

「約束は守れよ」

 そう聞こえたのは、翁の耳の所為でしょうか。


夏休み 下校知らせは 聞こえない

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-23 09:55 | 随筆 | Comments(0)

猫に水は要らない

 太陽が西に隠れる

 喉の乾いた植物が水を求めた

 長いホースを引き回す

植物に水を飲ませた

 勢い余った水は土埃を立てる

 土の喜ぶ声が聞こえた

 水をありがとう

 

 家中の猫が気付く

 外に出せよと猫撫で声で鳴いた

 ガラス越しに水をやる

 猫は慌てて逃げた

 僕は水など飲む気分になれぬ

 水を浴びた猫じゃらしが欲しい

 未練ありげに私を見た


その水を 少しくれよと トンボ寄る

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-22 10:30 | | Comments(0)

重要な記録の管理

 文書化された情報には、改訂が可能な手順書の類と改訂をしてはいけない記録があります。改訂が可能な文書であっても、改訂された文書が発行された後は記録扱いになりますから、不都合な事実があったとしても修正してはいけません。


 国会の予算委員会で追及するのは、該当する過去の記録にはないと言いながら、実際にはあったと言うギャップです。その記録の作成と承認した人は誰か、責任の所在を問うのが目的の筈ですが、そこまで至らないのは追及する議員の能力不足か、答える閣僚の逃げが上手なのか、何とも歯痒い。


ところが、記録の存在を大臣が否定したものの、当該の記録は存在すると部下から否定され、それでも記録はないと苦しい答弁に終始する大臣には哀れを感じます。そればかりか、防衛と言う重要な役割を担う立場で、記録一つ管理出来ない大臣には、潔く退場して頂く他にありません。


そもそも、誰かに見せたくものは記録しないことです。定めた通り、見せなくてはならない記録は、完全性の喪失がないよう管理しなければなりません。個人的な情報にしても、見せたくない記録は作らない、作成しても速やかに消去する必要があります。さもないと、別宅の真相などとタイトルを付けられ、ユーチューブで公表されるかも知れません。


青トマト 一夜明ければ 赤くなり

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-21 15:00 | 随筆 | Comments(0)

誰のための審査報告書

 審査を受ける組織と利害関係のない第三者が国際基準に基づいて行う環境ISO審査の結果は、組織の活動と基準との整合する点や整合しない点を明らかにするものです。


審査の結果は、審査の当日に審査を受けた組織へ説明し確認が取れた資料ですから、何も検出課題がなければ従来通り、検出課題があれば期日を定めて対応しなければなりません。


審査を終えて数日後、審査の結果を含む報告書が審査員により作成されますが、これは組織向けと言うより、審査結果を判定する委員会向けのものになります。審査の結果の他、良い点や改善する点などをまとめ、組織の経営者向けに報告する内容にはなっているものの、経営者の方は審査の結果だけに関心があり、他は殆ど読まれていません。


 審査員は、審査に立ち会わない判定委員会のメンバーが審査の結果を含む報告書が分かり易いように注意してまとめます。例えば、目標未達成の案件があれば、経営層の見直しで目標達成に向け施策検討の指示が出ている故、システムは有効に機能していると評価を記述して置けば、審査は適切に行われたと判定することでしょう。つまり、審査の報告書は組織向けに審査員が作成するものの、審査現場に居ない判定委員向け資料の性質が大なのです。


 審査後の 相談受けて 本音言い


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# by tabigarasu-iso | 2017-07-20 15:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

痴話情報に益はない

 芸能人の方が始めた「別宅の真相」とは、妻が浮気の夫を攻める個人的なブログのサイトでした。そのアクセス数は驚くばかり、コメント数もしかりですから、狙いは的中したようです。


 ただ、本人が物語として語る動画は、番町皿屋敷を見るより迫力があって何とも怖い。とても、一人では長い時間黙って見ることは出来ません。昼寝中の猫を傍に呼び、腹など摩りながら少しだけ見ました。


 このアイデア、トランプ大統領候補がSNSを活用し、支持者を広めた手法の真似だと言いますが、個人的な痴話情報を発信して、自らの支持者を増やしたところで、彼女は何を目論むのでしょうか。


浮気した夫が全面降伏するまで「別宅の真相」を語ったところで、夫婦仲は元に戻らない。せいぜい、個人的な情報を基に自分の演出で話題作りが出来た満足感。それより、恥部を沢山の野次馬に披露した恥ずかしさが残るだけではないでしょうか。


世の中に 痴話を振り撒く 愚は避けて



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# by tabigarasu-iso | 2017-07-19 09:15 | 随筆 | Comments(0)

 環境ISO:2015には、文書化の要求はありますが、環境マニュアルの要求はありません。従い、環境マニュアルを作らず、規格要求に応じたプロセスの説明や文書化した情報の提示を行えば、移行を含む維持審査への対応も十分です。


それで、環境ISO:2015の規格要求事項と自社の要求事項を盛り込む環境マニュアルは廃止しても、説明資料として環境ISO:2015の要求に対応しながら経営効果を上げる詳細手順がなければシステムは動きません。


ただ、説明資料は自社の教育資料ですから、審査時に提示する必要はなく、必要に応じてプロセスを説明し、証拠となる文書を提示すれば良いのですが、やはりトップが承認する環境マニュアルがなくては現場が動かないとの理由から、説明資料を環境マニュアルに替える場合もあります。


その際、気を付けなければならないことは、環境マニュルの位置付けを、トップが定めたものではあるが教育資料であり、これを参考にプロセスの説明や文書化した情報の維持や保持をしているとするか、トップが定めたもので規格要求事項に対応するプロセスを定め、関連の文書化した情報の所在も示すものか、どちらか明確にして置かなければなりません。


さもないと、環境マニュアルを受領した審査員は、規格要求事項に対応するプロセスを定めたものとして、環境マニュアルの適合、不適合を検証することになります。審査当日、これは参考資料ですと言われても構いません。その時、審査員は規格要求事項に沿い、プロセス確認や文書化された情報を淡々と確認していくだけです。


トウガラシ 尖った尻尾 天に向け

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-18 20:58 | ISOマネジメント | Comments(0)

蛇の化石

 土曜日の秩父鉄道、熊谷駅から急行電車に乗れば、1時間も経たない内に石灰岩で出来た山が迫る秩父駅に到着します。途中、賑やかに談笑していたハイキング姿の乗客の大半が電車を降り、改札口を出る客は数人になりました。


 駅前の駐車場、翁を迎えに来てくれた坊主頭の若者が見えます。遠くから互いに頭を下げて挨拶しながら、近寄ったところで翁は声を掛けました。

「久し振りです。皆さん、お元気ですか」

「はい、お陰様で」


 三カ月振りの訪問、仕事の状況など伺う間に到着するオフィスの受付には、磨かれた石の置物があります。目を凝らして良く見れば、石の中から蛇の姿が浮かんで見えるのは、ただものではありません。


 かつて海の底であった秩父の歴史を考えれば、石の中に蛇が閉じ込められて化石になることもあり得ます。もしも、証拠の写真を疑われるようなら、現物を確認に訪問されては如何でしょう。


秩父にて 昔の海を 想い出す

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-17 11:01 | 随筆 | Comments(0)

蝉の避暑

 出番ですよと言われて土の中から這い出た油蝉でしたが、地上の猛暑に圧倒されて鳴くことを忘れたようです。


太陽の光が降り注ぐうちは網戸に張り付いたまま、それに気付いた翁がカメラを向けても逃げることはありません。


やがて太陽が西に隠れて薄暗くなりましたが、未だ用心して動く気配はなく、風が吹き始めたところで安心したようです。


本能に導かれるように網戸を離れ、育てて貰った琵琶の木を目指し迷わない。まっしぐらに飛翔すること数秒、樹幹に溶け込み見えなくなりました。


 初蝉に 熱中症を 心配し

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# by tabigarasu-iso | 2017-07-15 09:30 | 小説 | Comments(0)